防災対策【 火災 】

住まいの災害の中でも最も多く、その被害も深刻なのが火災です。火災は、一瞬のうちに家屋や家財を灰にしてしまうおそろしい災害であり、逃げ遅れたご老人や乳幼児が死亡するといった悲惨なケースが後を絶ちません。日常から火災予防に心掛け、災害時の対処法も十分認識しておきましょう。

日頃の心掛け

■ 出火防止
・日常から火の始末はしっかりと行いましょう。ガスコンロを使用しているときは、絶対にその場から離れてはいけません。
・天ぷら油は350℃程度で自然発火します。油温度の管理には十分注意をし、万一発火したときは、あわてずに消火器で消火しましょう。なお、発火状態の鍋に水をかけると、大量の水蒸気が発生して発火した油が飛び散り、火災を拡大させるだけでなく、やけどを負う危険性があります。間違っても、水をかけてはいけません。
・ガスや石油、電気などを利用した設備機器は、誤った使用をすると発火のおそれがありますので、使用説明書などにしたがって正しく使用しましょう。

住宅用火災警報器

■定期点検
正常に作動することを確認するために、6ヶ月に1回以上、定期点検を行って下さい。
住宅用火災警報器については、P102~P104をご確認ください。

万が一、出火したときは

① 通報
119番に通報するとともに、大声をあげて、家族や近所に知らせます。
② 初期消火
出火初期のうちは、消火器を使って火事を大きくしないことが大切です。ただし、カーテンや家具に火が燃え移り、天井に火災が及ぶまでが限界です。それ以前でも、刺激性の強いニオイの煙を感じたときは、早めに避難しましょう。

■消火器の使い方
1.安全ピン(栓)を抜く

2.ホースをはずして、もえているものに向ける

3.レバーを強く握る

○消火器薬剤の放射時間 10秒~20秒
○消火器の放射距離 約3m~6m

③ 避難
万一に備え、住戸内や敷地内に避難経路を確認しておきましょう。また、お子様やご老人は早めに避難させるよう心掛けましょう。