防災対策【 大雪 】

積雪地において、冬期、住まいを雪から守るためには、屋根に積もった雪を適切な時期におろさなければなりません。放っておくと、軒先の破損や家屋に影響が出ることがあります。
また、普段雪が降らない地域でも、寒波などの影響で雪が積もることがあるので、落雪に注意したり、適切な対策をしましょう。

冬の前の住まいの点検

・除雪用具の有無と点検
・屋根葺き材の損傷の有無、雪止めの点検
・雨戸や囲いの点検
・植木の養生
・LPガスの貯蔵スペース、浄化槽ブロアーの保護、給水管の凍結防止措置
・隣地へ落雪するおそれがある場合は、雪止め、フェンスなどを設置し、後日トラブルのないよう注意しましょう。

積雪時の維持管理(積雪地域)

■雪おろしの時期
雪おろしの目安は一般に「ふすまや障子などの屋内建具の開閉がスムーズでなくなったとき」「屋根の積雪量が普通スコップの高さを超えたとき」がその時期といわれています。

■「雪庇」「巻きだれ」「つらら」について
「雪庇」や「巻きだれ」、「つらら」は、軒先、雨樋の破損、落雪などの原因となり大変危険ですので、大きくならないうちに取り除きましょう。

■ 雪下ろしや雪庇の除去ついて
作業の際は、以下の点に気をつけて作業をしてください。
・周囲に人がいないことを確認しましょう
・市販の「雪落とし棒」「雪庇カッター」などで、地上から作業しましょう
・太陽光搭載の屋根は大変滑りやすいので絶対に上らないでください
・一条工務店の2階建ての場合、屋根までの高さは約6.5mです
・必ず2人以上で声をかけ合いながら作業をしましょう(長い棒は2人で支えると作業しやすいです)
・屋外の設備や窓は、傷・破損防止のために養生しましょう
・自分で作業をするのが不安な場合は無理をせず専門業者に依頼しましょう

■すがもれについて
屋根に雪や溜まることで「すがもれ」が発生することがありますので注意しましょう。

普段雪が少ない地域で雪が降ったら

■屋根の雪下ろしは行なわない
50cm程の積雪では建物に影響ありません。屋根の上に上がることは大変危険なので、雪下ろしは行ないません。

■必要最低限の雪かきを
・通路すべてを雪かきは不要です。人がひとり通れるくらいの通路を確保すれば十分です。
・よけた雪はできるだけ日向によけ、排水溝まで水が流れる排水路を確保しましょう。
・お湯や水は撒いてはいけません。そのまま凍結すると非常に危険です。
・長靴や滑りにくい靴、防水手袋を着用しましょう。できればヘルメットも着用しましょう。
・作業中はかなり暑くなります。防寒よりも防水と汗でムレないことを重視しましょう。

■軒下に入らない
屋根から落雪します。直撃すると命にかかわる大けがにもつながるため、雪が残っている状況では、軒下や屋根の近く留まることは避けてください。雪が止んで晴れているときは一層注意が必要です。

気温が氷点下以下になったら

外気温が氷点下を下回ると、水道管が凍結して破損することがあるので、十分な対策を取りましょう。

寒波の備えについてはこちら

冬の終わりの住まいの点検

・屋根葺き材、雨どいの点検
・植木の手入れ
・テレビアンテナ、煙突などの破損